アーユルヴェーダの考える薬膳食事療法生活

食生活が最も基本的なアーユルヴェーダの一つです。
体の入り口である口に食する物に、何を選ぶかによって、心身に多大な影響を与えます。
野菜やスパイス等は、体を温めたり、冷やしたり、毒素を出したりする為、全てが薬だと考えます。
それらの全ての作用を知り、心と体の状態にどのように影響するのかを考慮して、体質に合わせて食べ物を選びます。
未消化物(アーマ)が病気の基になると考え、便秘に絶対にならないようにする為に、あらゆるトリートメントやマッサージ療法で、便秘を解消致します。
我が国の一昨年の女性のガンのトップは、なんと大腸ガンです。
その一番の原因は、便秘です。
CMで痔の薬のメーカーが、莫大な広告費で、毎日のように一年間を通してCMを流し続けていますが、便秘が原因で切れ痔になり、硬い大便を10日に1回とか、下剤を大量に服用したりして、やっとのことで排泄しています。
大腸ガンの最大の原因は便秘で、その一過程で切れ痔やイボ痔で苦しみます。
アーマを大腸、直腸、小腸に大量に残すことは、本当に恐ろしいことです。
たかだか便秘が思わぬ不幸な大腸ガンとなり、命を落とすことになります。
医食同源という中医学の言葉にもありますが、食べ物それぞれの消化力に合った食生活をすることです。
レトルト食品やジャンクフード等は、化学剤が含まれていますが、旬の食べ物は、その時期の私達が必要なエネルギーを持っていますから、季節ごとのバランスをとってくれます。
アーユルヴェーダは、食べ物が心にも影響すると考えます。
バランスの良い食生活を実行してこそ、心技体のごとく、心も体も万全な体調を維持してくれると考えます。
6味6属性を具体的に考え、健康なバランスを調えます。
甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味の6種類の味と、重性、軽性、油性、乾性、熱性、冷性の6種類の属性があります。
食べ物については、毒を溜めない食事法を常に心がけます。
食べ合わせと食べ方にも気をつけます。
毒を溜めない食事法
①腹八分目
②食事のバランス
③規則的な時間に食べる
④自分のお腹で判断して食べる
⑤ゆっくり、よく噛む
⑥食事を楽しむ
⑦季節と時間
⑧身土不二
⑨自分自身に合う最高の調理法を選択する
⑩同じような食品を続けて食べない

アーユルヴェーダでは、本質制の食事のとり方、本質ごとの消化力に見合った食生活をします。
それが、結果的に体内に毒を溜めず、病気にならない生活になります。
必ず規則正しい時間に食事を心がけます。
速く食べたり、食べ歩きをしたり、立ち食いをしたり、不規則な時間に食事をしたりすると、悪い風のエネルギーを受けて、免疫力を下げてしまいます。
血に肉になる、正しい食べ方で、ゆっくりよく噛んで食べてください。
冷性の食べ物は、体に悪く、蒸したり、油で炒めたりして、必ず火を通し、温かいうちにいただきましょう。
消化力が弱い方は、生ものは避けます。カフェインなどの刺激物で体調を崩しやすい方は、摂り過ぎないように注意します。
体や心を穏やかにする、もぎたての野菜などを摂り入れ、温かいものなど、火のエネルギーを摂り入れます。
アーユルヴェーダを解毒するには、白湯が良いです。
80℃くらいが最高です。
朝のジュースは大変良く、豆乳人参ジュース、ショウガ風味の青汁、ホットはちみつショウガ、ホットココアミルク等が大変良いです。

<アーユルヴェーダ薬膳カレー料理の作り方>

◎さつまいも、ココナッツ野菜とチキンカレー料理レシピ

10種類以上のスパイスが身体の内側から美しく健康になります。
秋の味覚さつまいもとココナッツとパニール(インドのカッテージチーズ)と野菜でカレーを作ります。

雑穀/玄米ごはん/チャパティー(インドパン)
材料(4~5人分、野菜はお好みで加減して)
 パニール 200g
 たまねぎ(大) 1個
 トマト 2個
 じゃがいも 2個
 にんじん 2本
 カリフラワー 半分
 ピーマン 2個
 フレンチ・ビーンズ 80g
 カレー・マサラ 適量
 練りにんにく 小さじ 1/2
 練りしょうが 小さじ 1/2
 フレッシュ・コリアンダー 大さじ 2
 塩 小さじ 1
 ギーか野菜油 大さじ 2~3
 クローブ 2個
 陳皮 1片
 ガラムマサラ 適量
 コンソメ顆粒
 薄力粉 大 1.5
 はちみつ 小さじ 1/2
 鶏手羽先 5~6本
 鶏肉下味用白ワイン 1/2

SPICE

 カレーリーフ
 パンダンリーフ
 シナモン
 カルダモン
 フェネグリーク
 クローブ
 ターメリック
 コリアンダー
 クミン
 ポピーシード